愛を私の音色に乗せて。〜夢中でワガママな俺の愛〜










「ただいま〜」





夜7時。3時間の練習を終えて帰ってきた







うん、いつもより心が軽いかも。








「おかえり紫音!」




リビングに行くと、ちぃ君がご飯を作ってくれていた!





「ご飯ありがと……っ、むぐっ…!?」





「はぁ良かったぁ…元気そうで…」





あの…ちぃ君…抱きしめる力強すぎて顔が潰れそうなんですけど、?




それに、





「ち、ちぃ君……あの、まだ痣治ってないから痛いです…」




階段から落ちた時にいっぱい痣を作ってしまったから、いま抱きしめられるとちょっと痛いんだよね…






「あ、ごめん!!



という事は…俺しばらく紫音抱きしめられねえの、?!」





「いやいやっ、この世の終わりみたいな顔しないでよ?!笑


数日で治るじゃん?」





「数日でも大事なんだよ…?!

うわぁ…俺死ぬかも……」






そ、そんな簡単に死なないよ笑





あ、そうだ





「私が抱きしめるのじゃダメ?それなら痛くないんだけど…」





痛くても自分で加減できるしね。





「……是非ともお願いします…」





「ふふっ、はいっギュー」




たまにはされるがままのちぃ君もいいかも、笑




「…俺も紫音ギューってしたい…」



子供みたいに拗ねてる。

うぅ〜可愛いなもう!




でも、



「しばらく我慢してください。」


しょうがない!







「ねぇ〜、キスもしちゃだめなの?」




「ええ、?!」





キスは…特に傷に触るような事ないけど…








「ごめん無理させて」




「ちょっ、待って…」




「はい静かに〜」





「んんっ…、!」







ちぃ君は器用に痣を触らないようにして

私がクタクタになるまで離してくれませんでした…















< 108 / 214 >

この作品をシェア

pagetop