愛を私の音色に乗せて。〜夢中でワガママな俺の愛〜
「うん、そういうと思ったよ」
「…え?」
「伊藤は真面目だから、絶対にそういうと思ってたよ。
でも、指定校推薦で行けば問題ないんだ〜」
「…んぇ?」
指定校推薦で行けば問題ないって……
いや、問題ないのは大学に入る前の受験が容易になるだけで…
入ってからの勉強が大変に難しいのには変わりないはずでは、、
「まぁ訳わかんないよね。笑
実は、毎年優銘大学から推薦枠は1人だけ来るんだけど、
これまでそこに当てはまったひとはいないんだ」
「ええ?!な、なんでですか!?」
この学校、基本的に学力が高い。それなのにどうして誰も当てはまったことないの、?!
「その枠が『芸能枠』なんだよ」
「げ、芸能枠…って何ですか?」
全くもって聞いた事がない。
「芸能枠ってのは、芸能活動を中心として大学生活を送る人を優先的に受け入れるっていう物なんだ。
もちろんそれなりの学力が認められた人だけだけどね」
「はぁ……」
そんな枠、初めて聞いたよ…
「そこなら、仕事を優先しならがら勉強もできる環境を整えてくれるんだ。
どうかな、考えてみない?」
私にとったらすごい良いところだ。
私の目指していたところだしなぁ…
「…考えてみます。いつまで待ってもらえますか、?」
「7月の半ばかな?後ちょっとしかないけど、よく考えてみて」
「はい」