愛を私の音色に乗せて。〜夢中でワガママな俺の愛〜







「じゃあまた明日ね」



「はい、さようなら〜」





今日はこの後、事務所で新曲の打ち合わせをするから

大野さんに学校まで迎えに来てもらっている







靴を履き替えて駐車場に向かっていると、













ーーーバシャンッッーーー








……私は放課後に呪われてるのでしょうか、?







「…びっくりした…

うわぁ…ビッショビショ……」





頭上から水をひっくり返されてびしょ濡れ。



上を見上げると、窓から青いバケツが少し見えた








はぁ…これも嫌がらせの1つか……






毎回毎回、本当にお手本のような嫌がらせをしてくれるね……



私、もう一周して冷静になれてるよ







この犯人は全く分からないんだよね…


普段からあまり周りとの交流が少ないから、よくわからない









それにしても、




「これじゃ大野さんの車乗れないなぁ…」




制服から鞄から髪の毛から、全てが綺麗に濡れてしまった


どうする紫音……








ピリリッピリリッーーーーーー






思い悩んでいると携帯が鳴った





あ、大野さんだ……






「……もしもし、」




「もしもしシオン?まだかかりそうかな?」




「いや、もう帰れるんですけど……帰れないっていうか…」




「ん?どういう事??」





「あの…申し訳ないんですけど……


昇降口の方へ来てもらっても良いですか、?」





「え、?あ、うん分かった」






とりあえずここに来てもらうことにした。


私が駐車場の方へ行くには運動部の間を通らないといけないから、この格好で行くのはちょっと…ね…





< 111 / 214 >

この作品をシェア

pagetop