愛を私の音色に乗せて。〜夢中でワガママな俺の愛〜
「んー……どっちがいいかなぁ?」
私は服を選ぶのが苦手…
自分が来ているのがあんまり想像できないから、いつも無難なものばかり買ってしまう…
「こっちの方が紫音っぽい」
「じゃあこっちにする!」
ちぃ君に選んでもらったものなら、間違いなさそうだよね!
「他にどこ行く?」
「えっとね、靴屋さんかな」
「じゃあ上行こう」
一階から三階の靴屋さんに行こうとしているんだけど…
「…ねぇ、恥ずかしいんですけど……」
「んーーー?」
いや、んー?じゃなくて!
エスカレーターに乗ってると、ちぃ君の腕が体に巻き付いてきた…
家なら良いけど、ここ外だよ?
しかも色んな人がいるショッピングモール。
平日とはいえある程度の人はいるんだよ?
「ねぇってば!
……え、いやぁっ…!」
抱きしめてきた次は、
…左耳を何度か甘噛みしてきた。
「そんな大っきな声出したら注目されちゃうよ?」
「なっ……もう!」
耳は弱いってことちぃ君も知ってるくせに…
絶対反応を楽しんでるんだ…