愛を私の音色に乗せて。〜夢中でワガママな俺の愛〜
千翼side
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…ったく、なんでこんなに人が多いんだよ!
せっかく紫音と一緒に居られると思ったのに、こんな仕事頼まれたがために…
ふと辺りを見渡すと、
「…あれ?」
あそこにいるのって、紫音…と亮?!
なんでこんなとこにいるんだよ!?
「あ、ちょっと西沢くん!どこ行くの?」
「すいません、ちょっとだけ離れます」
あいつ…紫音と楽しそうにしやがって…
俺が隣にいないことをいいことにベタベタしてる
「紫音、亮。こんなとこで何してんの」
「うわっ、びっくりさせんなよ…!
あーあ、見つかっちゃったね紫音ちゃん。笑」
「見つかっちゃいましたね〜」
見つかっちゃいましたね〜じゃなくて、
「なんで2人でここにいるわけ?」
「いやね、公開授業の見学と一緒に、学校での千翼見にこない?って誘ったんだよ」
「そうそう、まだオープンキャンパスにも来たこと無かったからね」
…そういうことか。
まぁそれはいいとして、
「亮、紫音にベタベタ引っ付くな。離れろ」
紫音の肩に回している腕を引き剥がして間に割り込む
「怖いなぁ〜千翼くんは〜。
まぁ安心しなって!そこで千翼が人に囲まれてるのみて紫音ちゃん嫉妬するくらいだから、
俺のことなんて眼中にないよー?笑」
…嫉妬?紫音が、?
「ちょ、ちょっと亮くん!余計なこと言わなくていいですから…!」