愛を私の音色に乗せて。〜夢中でワガママな俺の愛〜
千翼side
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「しーお」
「……。」
「ねぇ」
「……。」
ダメだ。完全に無視られてる…
原因は俺がさっきエスカレーターでした事…
最近は紫音みてると抑えが効かなくなってくるから、しょうがないんだよ……
手は繋いでくれたまま…と言うか俺が引っ張られてる感じだけど、
呼びかけても手を揺らしてもこっちをみない
「しーお、ごめんって」
「……。」
かれこれなん分くらい無視をされてるだろう…
靴を選んでる時も買った後もずっと。
手を繋いでくれたままだから、嫌われてはないと思うけど、それでも寂しいよな…
「…ごめんって。俺が悪かった…
ここまで無視されると結構きつい…」
そう言うと、紫音がピタッと止まった
「……外ではもうしないでね…」
「許してくれる…?」
「うん…私もごめんね」
「良かったぁあ…ありがとう〜」
やっと喋ってくれたことが嬉しくて、紫音に抱きつことしたら、
「あー!いま抱きついたらまた怒るよ?!」
「…ごめんなさい。我慢します……」
両手を上げて手は出しませんと言う合図を送っておいた…