愛を私の音色に乗せて。〜夢中でワガママな俺の愛〜
夜ご飯は紫音が家で食べたいと言ったので、
簡単にラーメンを食べた
今紫音はお風呂に入ってるんだけど、
リビングの机の上には、教科書やらノートやらがたくさん乗っている…
全部紫音の物なんだけど、
なんでも、東京に行くからちゃんと勉強しとかないといけないとか何とかで。
あの子は本当に何でもこなすよなぁ
なんて思ってたら、
ガッシャーン!!!!
お風呂場の方から何かが崩れる音がした
おいおい、大丈夫か?!
「紫音?!大丈夫?!」
慌てて駆けつけると…
「いったぁ…だ、大丈夫…」
いや、どこをどうみて大丈夫ってなるんだよな…
スプレーやドライヤーなんかを置いている棚がなんかの拍子で倒れたみたいだ
それが紫音の体に直撃したようで…
「立てる?…あ、血出てる!
片付け後でやっとくから、取り敢えずリビング行こ?」
「うん…ありがとう」
「痛いかも知れねえけど我慢な」
擦りむいた肘と太ももを消毒してあげる
「…いっ……」
「はいオッケー。
で、何であんなことなったの?」
「いや…お風呂で逆上せちゃって…
それでよろけて棚にぶつかった時に服に引っかかって、そのまま……」
あぁ、なるほど……
言われてみれば頬っぺたが赤いな…
「氷もってくるわ」
「ごめんね、ありがとう」