愛を私の音色に乗せて。〜夢中でワガママな俺の愛〜









千翼side
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「なーにしてるのー?」





ドサッーーーーー





「…っ、びっくりした…」





スマホに集中してたら、お風呂から出てきたらしい紫音が寝転んでいる俺の上に乗っかってきた






「あ、今日の写真!


やっぱりちぃ君凄いね!めっちゃ綺麗に撮ってくれてる」






げっ……画面見られたか…




「…大野さんにも見せようと思って写真選んでたんだ


あとで送っとく」





…まぁこれは嘘の嘘。




紫音が可愛すぎて写真を見返してましたなんて言えるわけない…




でも純粋な彼女は、




「あー!ありがとう!

ちぃ君が選んでくれたのなら絶対いい写真だね!」




なんて簡単に信じてくれる。




…というかそれより……




「…紫音、一旦離れて?」





ずっと俺に上に寝転んだまま。今日の俺に…というか最近の俺にこの状態はかなりやばい……





更に紫音は風呂上がり


甘い匂いと少し濡れた髪はマジの爆弾…



どれだけ欲に耐え狂っていても、これは危険だって分かるくらい危ねぇ、




それなのに紫音は、





「……嫌だ」





いやいやいやいや…嫌だじゃなくて、

離れてもらわねぇと困るんだわ。うん。



もう一回言う(心の中で)。
離れてもらわねぇと困るんだわ。




「…一回降りてくれればいいから…


座りたいだけだし……」





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