愛を私の音色に乗せて。〜夢中でワガママな俺の愛〜


















「…失礼しま〜す…」





「伊藤か?ここどうぞ」




「はい…」







今は金曜日の昼休み



黒崎先生に放課後、休んでた時のプリントとか渡すから進路室に来いって言われたんだけど、



今日はドラマの撮影があるから昼休みにして貰ったんだ







「仕事はどんな感じなの?」



「おかげさまで忙しくさせて貰ってます」



「すごいなぁ。

校内じゃ話題の人になってるしね」




「っ、そ、そうなんですか…」






私的にはそっとしておいて欲しいけど、



難しい話だよね…






「それに、歌手の方はもっと凄いしね。今や有名人」






「…ありがとうございます…

あの、休み中のプリントを…」






早くしてもらわないと、お弁当が食べられない!





「あ、ごめんごめん。はいこれ。



まあ伊藤の事だからテストは問題ないと思うけど、なんか分からないとこあったら聞きに行ってね」




「わかりました!

じゃあ、私はこれで……」






「はい、頑張ってね」













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