愛を私の音色に乗せて。〜夢中でワガママな俺の愛〜
千翼side
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「はぁ?!?あのライブに?!紫音が?!」
ちょっと待て…嘘じゃないよな…?
「凄いでしょ?!それに、Leafも出演するらしいんだ〜!」
紫音はLeafが出るって言ってるけど、
あれは日本で3本の指に入るくらい大きなライブだぞ、?
アイドルもほんの少しは出るみたいだけど、ほとんどが実力派のアーティストだ
それに紫音が…マジかよ…
ん?いや、ちょっと待て?
「Shionではまだ顔出ししないんじゃなかった?」
テレビに出るのは麗美梨としてだけだったはず
「あ、なんかね
スクリーンの後ろで歌うんだって!シルエットが映るようにするらしくて」
あぁ、なるほどね。
それにしても、この子は凄すぎる…
デビューして一年も経たないうちにスーパーライブの出演を持ちかけられるなんて
「おめでとう!本当すげぇ奴だなお前は」
そう言って紫音の頭をクシャッと撫でた
「えへへっ、ありがとう!」
「っ……」
…この笑顔はダメだろ…。
見た瞬間、体に電気が走ったような感覚になる
今すぐにでも押し倒して襲ってしまいたいし自分の顔を容赦なく綻ばせたいしめちゃくちゃにキスしたいしっていう欲を必死に死ぬ気で押さえた。
俺が頭でこんな戦いを繰り広げているなんてこれっぽっちも知らない紫音を優しく抱きしめて頭を撫でる