愛を私の音色に乗せて。〜夢中でワガママな俺の愛〜
次の週の水曜日。
「ねえはるちゃん。私がいつも持ってる手帳知らない??」
「え、手帳??知らないけど……」
「持ってきたはずなんだけどな…
家置いてきたかも。」
「いや、今日たしかに朝持ってたよしぃ。
しかもそれって、歌詞作ってた奴じゃないの?」
「そうなの。今日このまま仕事行くから必要なのに…」
今日はスーパーライブで歌う新曲の歌詞を提出するのに…
ある程度は覚えてるけど、全部書ける自信がない
「ねぇ、しぃ最近物なくなり過ぎじゃない?
先週の木曜から何個無くした?」
えっと…
ハンカチ、カバンのキーホルダー、消しゴム?
「……3つ。」
「やっぱおかしいよ。この前の幼稚な奴らがやってるんじゃない?」
「…どうだろ……まぁ私の不注意かも知れないしね」
「そうだけど…本当何もされてない?」
「うん!ありがとう心配してくれて」
ここまではあんまり疑ってなかったけど、