愛を私の音色に乗せて。〜夢中でワガママな俺の愛〜
次の日
「伊藤さん…、ちょっと来て??」
私を呼んだのは真弓さん。
教室の隅に連れて行かれると、
「…今日、朝来たら机の中にこんなの入ってたんだけど……」
「なにこれ……」
真弓さんが持ってたのは、この前私の靴箱に入っていた紙と同じもの
そこに書いてあったのは、
〈伊藤紫音は彼氏がいるにも関わらず、
他の男と遊びたいために女優になった男好き〉
だってさ。
あぁ、そういう事か…
靴箱に入ってた紙と机に入ってた紙に〈男好き〉って書いてあったのは、
この前の『2人記念日』の最終回があんなシーンだったからか。
「ごめんね、変なことに巻き込んじゃって…」
「そんな事は全然いいよ?!
ただこれ、誰が入れ……」
「またなんかあったの!?」
「うわっ、びっくりした……」
どっから聞いていたのか、はるちゃんが登場した
「遥、知ってたの?」
「うん、まあね。
しかし今回も酷いこと言うわね…」
だんだん眉間にシワが寄っていくはるちゃん
可愛い顔が台無しになっちゃう…