愛を私の音色に乗せて。〜夢中でワガママな俺の愛〜
「…えっ、きゃぁっ…!!」
ーーーーーーーーーーゴンッ
「いっ…たぁ……」
一瞬のうちに階段の上から下まで落ちてしまった
……今、誰かに押された…?
いくら不注意でも、ここまで派手に転けないよ…
これも嫌がらせ、?
「痛っ……もぉ……」
これだけ続くと泣きたくなるよ……
「どうした?!?!」
この声は…
「黒崎先生……」
「伊藤?!おい大丈夫かよ?!」
私の悲鳴が聞こえたらしく、出てきてくれたようだ
「…階段から落ちたの?」
「はい……いてっ、」
散らばった教科書を集めようとしたけど、色んなところをぶつけていて身体中が痛い…
「お前無理に動くな。
ちょっと待ってて」
先生はそう言うと、私のカバンを肩に引っ掛け、
「暴れるなよ〜?」
「え?!せ、先生?!」
私をお姫様抱っこして保健室まで運んでくれた