愛を私の音色に乗せて。〜夢中でワガママな俺の愛〜







千翼side
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー









「…遅いな…」






もう6時になるのに紫音が帰ってこない

ご飯も作り終わったし、ただ待ってるだけだから時間が長く感じる




最近、紫音の元気がないように見えるから心配になるんだよな…





どうかした?って聞いても、

「眠いだけ」とか
「疲れただけ」


しか言わない。






原因は分からないけど、何かあったんだろう。



でも、聞けないんだよな…

聞いたら「今話しかけないで」って言われそうな気がしてならない…







あーーーー、本当意気地なしの弱虫だな俺は…!!!









「…ただいま」




あ、やっと帰ってきた!





「おかえり紫音〜」



いつも通り紫音に抱きつくが、





「っぃ……!」





ん?なんか、体強張った…?





「紫音??」





「…んえ?あ、先お風呂はいってくるね、」






「…おう」





スタスタとお風呂場に行ってしまった紫音







あれ?紫音あんなリュック持ってたっけ?それに学校はスクールバッグで行ってたはずなんだけどな…













< 98 / 214 >

この作品をシェア

pagetop