愛を私の音色に乗せて。〜夢中でワガママな俺の愛〜
千翼side
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…遅いな…」
もう6時になるのに紫音が帰ってこない
ご飯も作り終わったし、ただ待ってるだけだから時間が長く感じる
最近、紫音の元気がないように見えるから心配になるんだよな…
どうかした?って聞いても、
「眠いだけ」とか
「疲れただけ」
しか言わない。
原因は分からないけど、何かあったんだろう。
でも、聞けないんだよな…
聞いたら「今話しかけないで」って言われそうな気がしてならない…
あーーーー、本当意気地なしの弱虫だな俺は…!!!
「…ただいま」
あ、やっと帰ってきた!
「おかえり紫音〜」
いつも通り紫音に抱きつくが、
「っぃ……!」
ん?なんか、体強張った…?
「紫音??」
「…んえ?あ、先お風呂はいってくるね、」
「…おう」
スタスタとお風呂場に行ってしまった紫音
あれ?紫音あんなリュック持ってたっけ?それに学校はスクールバッグで行ってたはずなんだけどな…