ボクは初恋をまだ、知らない。
母さんと約束を交わした以来、
ボクは独学で新たな服をどんどん作った。
素材はほとんどお金をかけずに、
啓介達の要らなくなった服を貰ってリメイクしたりと試行錯誤していくと、新たな発見があって勉強になる。
夢に焦ってる訳ではなく、
ただ作りたい気持ちと、出来るだけ沢山の経験をしていたかったから。
そんな充実した毎日を送っていた
夏休み前の7月…。
放課後、皆が教室から出ていった後
日直だったボクは隣の席の津田さよちゃんと二人きりだった。
黒板に書かれた文字の羅列たちを消していると、
「あの……」と小声で可愛い声が聞こえたので彼女を見ると、瞳をうるうるさせてボクを見つめている。
「千影くん!好きです!
さよと付き合って下さい!!」
ボクは生まれて初めて、
女の子から告白を受けた。
「…………え?」
驚きで気が抜けたボクの手から、
黒板消しが落ちて白い粉がほのかに舞った。
男だと勘違いされて声を掛けられた事はあったけど、これはまた別…だよね?
「……中学の時からずっと気になってたの。
高校でクラス一緒になれて嬉しくて、
好きなんだって気づいたんだ。」
さよちゃんは照れながらも一生懸命に伝えてくる。
「…つまり、ボクが女って分かってる上で言ってくれてるの?」
「うん、分かってるよ…!
それでも好きなの。ねぇ、だめかな?」
頭が、混乱していた。
とゆうか、さよちゃんは恋愛対象が女って事?!
それともどっちも有りなのか!?
疑問と謎がいっぱいすぎる上に、
その言葉をそのまんま言ってしまうと傷つけてしまうかも…。
そんな風に思う反面、(告白されるってこんな感じか)とか冷静に分析しちゃってる自分もいる。
「…と、友達、からでもいいなら。」
なんとか絞り出し出たのは、
定番ワードの1つだった。
そんな返事にさよちゃんは、少し沈黙してから言葉を繋いだ。
「…うんっ分かった。それと…ぢゃあ、もっと仲良くなりたいから携帯教えて?」
「いいよ。」
こうしてボクは、津田さよちゃんと
友達から関係を築いていくことになった。
ボクは独学で新たな服をどんどん作った。
素材はほとんどお金をかけずに、
啓介達の要らなくなった服を貰ってリメイクしたりと試行錯誤していくと、新たな発見があって勉強になる。
夢に焦ってる訳ではなく、
ただ作りたい気持ちと、出来るだけ沢山の経験をしていたかったから。
そんな充実した毎日を送っていた
夏休み前の7月…。
放課後、皆が教室から出ていった後
日直だったボクは隣の席の津田さよちゃんと二人きりだった。
黒板に書かれた文字の羅列たちを消していると、
「あの……」と小声で可愛い声が聞こえたので彼女を見ると、瞳をうるうるさせてボクを見つめている。
「千影くん!好きです!
さよと付き合って下さい!!」
ボクは生まれて初めて、
女の子から告白を受けた。
「…………え?」
驚きで気が抜けたボクの手から、
黒板消しが落ちて白い粉がほのかに舞った。
男だと勘違いされて声を掛けられた事はあったけど、これはまた別…だよね?
「……中学の時からずっと気になってたの。
高校でクラス一緒になれて嬉しくて、
好きなんだって気づいたんだ。」
さよちゃんは照れながらも一生懸命に伝えてくる。
「…つまり、ボクが女って分かってる上で言ってくれてるの?」
「うん、分かってるよ…!
それでも好きなの。ねぇ、だめかな?」
頭が、混乱していた。
とゆうか、さよちゃんは恋愛対象が女って事?!
それともどっちも有りなのか!?
疑問と謎がいっぱいすぎる上に、
その言葉をそのまんま言ってしまうと傷つけてしまうかも…。
そんな風に思う反面、(告白されるってこんな感じか)とか冷静に分析しちゃってる自分もいる。
「…と、友達、からでもいいなら。」
なんとか絞り出し出たのは、
定番ワードの1つだった。
そんな返事にさよちゃんは、少し沈黙してから言葉を繋いだ。
「…うんっ分かった。それと…ぢゃあ、もっと仲良くなりたいから携帯教えて?」
「いいよ。」
こうしてボクは、津田さよちゃんと
友達から関係を築いていくことになった。