ボクは初恋をまだ、知らない。
ボクを好きだと言ってくれたさよちゃん。
表情から、紛れもなく"手を繋ぐ。"とゆう肌の触れた行為に意識している…。
それなのにボクは、
何も考えずに勢いで…その小さな手に触れてしまった。
((…まぁ、仲良くしてみたら?))
啓介の言葉をふと、思い出した…。
あの時少し冷たく感じたのは、
啓介はもしかしたら、ボクがどうなってしまうか読めていたのかもしれない…。
ボクは……
さよちゃんから想われてるのをいい事に、
その気持ちを利用して、
自分の恋愛対象を知ろうとしていたんぢゃないか?
そう思うと、罪悪感でいっぱいになった…。
「千影くん?行こう?」
「あっ…うん。」
さよちゃんは気を取り直して、
にこっと笑って言った。
そんな笑顔を見ると、こんな感情のままぢゃ申し訳なくて、無理矢理押し込んで忘れてみた。
「見て!あの人凄く似合ってるー!」
「…ほんとだ!近くに行こう?!」
コスプレイベントは、本当に楽しくて、
あっとゆう間に夕方が来た。
帰り道、トイレで着替えを済ませたボク達は
遊歩道を2人で歩いていた…。
ボクの歩幅よりも、だいぶ小さな歩幅で歩くさよちゃんは、行きしよりも少し口数が少なかった。
ほんとに、小さくて可愛い女の子…。
もし、ボクが男だったら、、、??
「千影くん、今日はありがとう。」
隣でポソッと呟いたその声は、
何となく緊張しているようだった。
「うん、こちらこそありがとう。
楽しかったよ!」
これもほんとの事だ。
ボクはそう言って笑うと、
さよちゃんが立ち止まった。
「千影くんにとってさよは……
やっぱり友達だね?」
「え……??」
さよちゃんは、またボクに触れられた手を大事そうに握った。
ボクはその手から、視線を逸らした…。
「うん……ごめん。ボクやっぱり…」
こんなにも早く決断をしていいのか?
そんな思惑は、通用しないし、そう思いたくない。
視線をどこに運べばいいか悩んでいると、
1歩ボクにさよちゃんが近づいた。
「実はさよね、夏休みが明けたら、
引っ越しする事に決まってたんだ…。」
「え?引っ越し?!…転校するの?」
「うん。お父さんの仕事の都合で。東京に行くんだ。」
突然すぎる展開に、ついていくのに必死だ。
「だから、ほんとは初めから諦めなくちゃいけない恋だったの。」
さよちゃんは、大きな瞳から涙が零れそうになっていた。
「…最初から言ってくれたら良かったのに。」
「ううん、だって言ったら仲良くなるチャンスさえ、失っちゃうかもって思って言えなかったの。」
頬を伝った涙が、ボクの涙腺も刺激した。
表情から、紛れもなく"手を繋ぐ。"とゆう肌の触れた行為に意識している…。
それなのにボクは、
何も考えずに勢いで…その小さな手に触れてしまった。
((…まぁ、仲良くしてみたら?))
啓介の言葉をふと、思い出した…。
あの時少し冷たく感じたのは、
啓介はもしかしたら、ボクがどうなってしまうか読めていたのかもしれない…。
ボクは……
さよちゃんから想われてるのをいい事に、
その気持ちを利用して、
自分の恋愛対象を知ろうとしていたんぢゃないか?
そう思うと、罪悪感でいっぱいになった…。
「千影くん?行こう?」
「あっ…うん。」
さよちゃんは気を取り直して、
にこっと笑って言った。
そんな笑顔を見ると、こんな感情のままぢゃ申し訳なくて、無理矢理押し込んで忘れてみた。
「見て!あの人凄く似合ってるー!」
「…ほんとだ!近くに行こう?!」
コスプレイベントは、本当に楽しくて、
あっとゆう間に夕方が来た。
帰り道、トイレで着替えを済ませたボク達は
遊歩道を2人で歩いていた…。
ボクの歩幅よりも、だいぶ小さな歩幅で歩くさよちゃんは、行きしよりも少し口数が少なかった。
ほんとに、小さくて可愛い女の子…。
もし、ボクが男だったら、、、??
「千影くん、今日はありがとう。」
隣でポソッと呟いたその声は、
何となく緊張しているようだった。
「うん、こちらこそありがとう。
楽しかったよ!」
これもほんとの事だ。
ボクはそう言って笑うと、
さよちゃんが立ち止まった。
「千影くんにとってさよは……
やっぱり友達だね?」
「え……??」
さよちゃんは、またボクに触れられた手を大事そうに握った。
ボクはその手から、視線を逸らした…。
「うん……ごめん。ボクやっぱり…」
こんなにも早く決断をしていいのか?
そんな思惑は、通用しないし、そう思いたくない。
視線をどこに運べばいいか悩んでいると、
1歩ボクにさよちゃんが近づいた。
「実はさよね、夏休みが明けたら、
引っ越しする事に決まってたんだ…。」
「え?引っ越し?!…転校するの?」
「うん。お父さんの仕事の都合で。東京に行くんだ。」
突然すぎる展開に、ついていくのに必死だ。
「だから、ほんとは初めから諦めなくちゃいけない恋だったの。」
さよちゃんは、大きな瞳から涙が零れそうになっていた。
「…最初から言ってくれたら良かったのに。」
「ううん、だって言ったら仲良くなるチャンスさえ、失っちゃうかもって思って言えなかったの。」
頬を伝った涙が、ボクの涙腺も刺激した。