ボクは初恋をまだ、知らない。
そんな中学時代のある日の事。
教室で女の子3人が可愛い声できゃっきゃと
ファッション雑誌を見ていた。
中2の今、風見とはクラスが違ってたボクは一匹狼だったけれど、その時視界に入ってきた光景はボクの人生を変えるほど衝撃的なものだった。
「ねぇっ!それボクにも見せて?!」
「わっ!びっくりした!」
「月村くんか!」
「ボクっ子、どうしたの?」
女の子なのに、ボクとゆう一人称を使うから、学校ではいつの間にか"くん付け"されたり
"ボクっ子"とゆうあだ名で呼ばれるようになった。
それよりも………
その雑誌の全面1ページに
ハーフぽい顔立ちの男性が、
ライダースジャケットを羽織り格好よく
立っている。
少し違ったのは、下に履いているものが、
アシンメトリーな形をしたファッショナブルな
長いスカートを履いていた事。
「………格好良い!!」
ボクの率直な感想に、女の子は言った。
「月村くん、こうゆうハーフ顔好きなんだ?」
「違う違う!それはあんたでしょ?
多分男の子がスカート履いてるからぢゃない?」
「こうまで着こなしてると、格好良いよねー!
さすがモデルさん!」
2人目の女の子の発言が的を得ていたので、
その子に話しかけた。
「…この雑誌の名前、教えて?」
「"peony"ってやつだよ!てゆうかあげようか?」
「え?!でも、君たちが見てるし…」
「いいのいいの!これあたしら向きぢゃないし、
兄が要らないからってくれたものだから。」
そう言ってその子は雑誌を袋に入れてボクに手渡してくれたのだ。
「はい!!月村くんが好きそうなページ、
他にも載ってるから受け取って?」
「……ありがとう。」
初めて風見以外のクラスメイトに、
優しくされた気がした。
ボクの目を真っ直ぐ見たその女の子。
皆より大人びたギャルっぽいルックスで、
女子の中では1部憧れの存在らしい。
そんな、鳥羽 薫もまた、ボクの親友となるのだ。
彼女は、ボクがデザイナーになるとゆう
夢のきっかけをくれた存在だ…。
教室で女の子3人が可愛い声できゃっきゃと
ファッション雑誌を見ていた。
中2の今、風見とはクラスが違ってたボクは一匹狼だったけれど、その時視界に入ってきた光景はボクの人生を変えるほど衝撃的なものだった。
「ねぇっ!それボクにも見せて?!」
「わっ!びっくりした!」
「月村くんか!」
「ボクっ子、どうしたの?」
女の子なのに、ボクとゆう一人称を使うから、学校ではいつの間にか"くん付け"されたり
"ボクっ子"とゆうあだ名で呼ばれるようになった。
それよりも………
その雑誌の全面1ページに
ハーフぽい顔立ちの男性が、
ライダースジャケットを羽織り格好よく
立っている。
少し違ったのは、下に履いているものが、
アシンメトリーな形をしたファッショナブルな
長いスカートを履いていた事。
「………格好良い!!」
ボクの率直な感想に、女の子は言った。
「月村くん、こうゆうハーフ顔好きなんだ?」
「違う違う!それはあんたでしょ?
多分男の子がスカート履いてるからぢゃない?」
「こうまで着こなしてると、格好良いよねー!
さすがモデルさん!」
2人目の女の子の発言が的を得ていたので、
その子に話しかけた。
「…この雑誌の名前、教えて?」
「"peony"ってやつだよ!てゆうかあげようか?」
「え?!でも、君たちが見てるし…」
「いいのいいの!これあたしら向きぢゃないし、
兄が要らないからってくれたものだから。」
そう言ってその子は雑誌を袋に入れてボクに手渡してくれたのだ。
「はい!!月村くんが好きそうなページ、
他にも載ってるから受け取って?」
「……ありがとう。」
初めて風見以外のクラスメイトに、
優しくされた気がした。
ボクの目を真っ直ぐ見たその女の子。
皆より大人びたギャルっぽいルックスで、
女子の中では1部憧れの存在らしい。
そんな、鳥羽 薫もまた、ボクの親友となるのだ。
彼女は、ボクがデザイナーになるとゆう
夢のきっかけをくれた存在だ…。