ボクは初恋をまだ、知らない。
ボクは先生の言葉にビックリして言葉が出なかった。
こんなに驚いたのは、翔にダンス部に誘われた時以来だ。
ポーっとそのまま先生を見たまま突っ立ってると、太陽先生は益々不思議そうに言った。
「あー、そっか。月村って何でか男に間違わられるよな。職員室でもそうだった。」
「え?…あ、はい。そうでしょうね。
むしろ、太陽先生みたいに気づいてくれる人の方が少ないです。」
抑揚なくそう言うと、太陽先生がボクの前に近づいてきて、じーっと見てくる。
視線が痛いはずなのに、何故か嫌ぢゃない。
「太陽先生?」
「……確かに持ってる雰囲気とかは男っぽいけど、俺だから分かるのかも。ぢゃあな。」
バーミリオンの前髪から覗く、
綺麗な二重の瞳の奥に
女であるボクの姿が見えた気がした…。
その瞳は、見透かすくらいに透き通ってて、
とても綺麗だった…。
「……太陽先生、か。不思議な人…。」
教室から立ち去ったにも関わらず、
しばらく先程の瞳が忘れられなくて
不覚にもボクは、
その場でしばらく動けないでいた……。
こんなに驚いたのは、翔にダンス部に誘われた時以来だ。
ポーっとそのまま先生を見たまま突っ立ってると、太陽先生は益々不思議そうに言った。
「あー、そっか。月村って何でか男に間違わられるよな。職員室でもそうだった。」
「え?…あ、はい。そうでしょうね。
むしろ、太陽先生みたいに気づいてくれる人の方が少ないです。」
抑揚なくそう言うと、太陽先生がボクの前に近づいてきて、じーっと見てくる。
視線が痛いはずなのに、何故か嫌ぢゃない。
「太陽先生?」
「……確かに持ってる雰囲気とかは男っぽいけど、俺だから分かるのかも。ぢゃあな。」
バーミリオンの前髪から覗く、
綺麗な二重の瞳の奥に
女であるボクの姿が見えた気がした…。
その瞳は、見透かすくらいに透き通ってて、
とても綺麗だった…。
「……太陽先生、か。不思議な人…。」
教室から立ち去ったにも関わらず、
しばらく先程の瞳が忘れられなくて
不覚にもボクは、
その場でしばらく動けないでいた……。