ボクは初恋をまだ、知らない。
「買えないなら、作ってみちゃえばいい!」

そんなポリシーを持っていたボクは、
ミシンを貰ったら服を自分で作ろうと考えていた。

こんな事を思ったのは、
ボクが規則に沿った制服のスカートが大嫌いだったからだ。

学校では短ければ短い程モテてたし可愛い子が多かったけど、逆にボクは[校内いちスカートが長い奴]だった。

生活指導の先生に、スカートの丈の短さで怒られるメンバーの中には薫もいた。
彼女にはお決まりの定番文句があった。

「ぢゃあ何で男子のズボンの丈は注意しないの?」

反対に、丈が長すぎて怒られるボクの隣で
そう反抗した薫のセリフはボクが心ん中で思ってた事と共鳴していて、更に彼女に親近感が湧いた。

校則なんてモノをいつかひっくり返してやる!

そんなガキンチョの反抗心でいっぱいでありつつも
勉学はそこそこ頑張っていた中学生活。


でもある日、ボクの体に突然、

異変が起こった……。
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