クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。
「今すぐその手離して」
「あーはいはい、そんな怖い顔すんなって〜」
奥の部屋から戻ってきた早凪くんがキッと瑛斗さんを睨んだので、瑛斗さんはすぐに私の頭から手を離した。
「ちょっと相談があるんだけど」
えっ?
早凪くんのセリフにみんなが驚いて彼に注目する。
早凪くん今、相談って言った?
自分から話すことなんて滅多にない彼の口からそんな言葉が出てくるなんて。
「なになに、早凪から相談なんて珍しいじゃん!瑛斗先輩になんでも聞いてよ!」
嬉しそうに目をキラキラさせてそういう瑛斗先輩。
「ゆるの写真を撮った犯人のことなんだけど、俺、犯人知ってるんだよね」
「えっ……」
早凪くんの衝撃のセリフに、その場にいた私たちは固まってしまった。