クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。
隠れた本心
「ゆるちゃん、本当に大丈夫?無理して会う必要ないよ?俺が生徒会長としてしっかり注意すればいいだけの話だし……」
瑛斗さんが心配そうに私の顔を除く。
「大丈夫です。ちゃんと私から話したいので」
早凪くんが、私の写真を撮った犯人を知っている、と言った日から1週間が経った放課後。
特別寮の3人とVIPルームに集まって、話し合う。
この1週間、自分の中で何度も考えて決めたこと。
どうして“あの子”が、私の秘密をあんな風にみんなにバラしたのか、ちゃんと本人の口から聞きたいから。
これから仲良くなれるって、本気で信じていたのに。
「じゃあ、行こうか」
私たちは、犯人を呼び出した生徒会室へと向かった。