クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。


「クラスメイトにはここで働いてること言わない方がいいかもね。特に女の子たちには絶対嫉妬されちゃうし」


「はい……」


「学校内でも極力、特別寮の3人とは関わらない方がいい。俺からも3人に話しておくから」


明人さんはそういうと、出来上がった食事と食器を乗せたサービスワゴンを押しながら「付いてきて」と言って厨房を出た。


言われた通り、明人さんのすぐ後ろをついて歩く。


特別寮で働いていることがばれて騒ぎにでもなってここをクビにされたら元も子もないもんね。


私も気を付けなくちゃ。


ガチャ


明人さんが大きな扉を開ける。


「昼食でーす」


棒読みのようにそう言ってワゴンを押して中に入っていく明人さん。


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