クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。
「みんなが笑顔になる方法、私になりに色々考えたんですけど、セレブの3人が喜ぶ高級料理とかそんなもの全然わからなくて。ただ、自分たちで作ったものなら、笑顔で食べられるんじゃないかって」
「自分たちで作ったもの……」
明人さんが顎に手を当てて考えるポーズをする。
「はい!くるくるって自分たちで回すじゃないですか!出来上がったそれをハフハフ言いながら食べるのって想像するだけで笑顔になれると言いますか」
正直、私のずっと夢だったやってみたいことの1つにたこ焼きパーティーが入っているからっていう理由なんだけど、そんなの自分勝手だって怒られちゃいそうで飲み込む。
「うん、いいかもね!やってみよう、明日」
「はい!!それで……明人さんにもう一つお願いしたいことがあるんですけど……」