クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。
*
「あの、明日の夜なんですがみなさん予定などありますか?」
夕食の時間、お箸を置いて声を出す。
「え、特に予定はないけど」
「なになに、ゆるちゃん今度こそお誘い?」
「瑛斗の部屋に行ったら食べられるよ」
「はぁー?言い方!俺はジェントルマンなんでそんなことしないです〜」
言い返す瑛斗さんに「どうだか」と冷たく返す宇垣くん。
「あ、あの、明日はその、みなさんとやりたいことがあるので協力してほしいな、と」
「やりたいこと?」
翼くんが首を傾げてそう聞いてくる。
「えー!なんかヤラシイ〜!」
「瑛斗」
いつもより低い声で瑛斗さんを制したのは明人さん。
「とにかく、明日はまっすぐ帰ってこいよ〜」
明人さんがみんなにそう言ってくれ、みんなコクンと頷いて了承してくれた。
絶対、成功させるぞっ!