クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。





「あの、明日の夜なんですがみなさん予定などありますか?」


夕食の時間、お箸を置いて声を出す。


「え、特に予定はないけど」


「なになに、ゆるちゃん今度こそお誘い?」


「瑛斗の部屋に行ったら食べられるよ」


「はぁー?言い方!俺はジェントルマンなんでそんなことしないです〜」


言い返す瑛斗さんに「どうだか」と冷たく返す宇垣くん。


「あ、あの、明日はその、みなさんとやりたいことがあるので協力してほしいな、と」


「やりたいこと?」

翼くんが首を傾げてそう聞いてくる。


「えー!なんかヤラシイ〜!」


「瑛斗」


いつもより低い声で瑛斗さんを制したのは明人さん。


「とにかく、明日はまっすぐ帰ってこいよ〜」


明人さんがみんなにそう言ってくれ、みんなコクンと頷いて了承してくれた。


絶対、成功させるぞっ!


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