クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。


「いいか?ゆるちゃんとお前たちは違うんだよ。ゆるちゃんがここで働いてるのがバレてみろ、庶民がなんでこんなところで、なんて騒がれて女子の標的になるのが目に見えるだろう」


「えー、そんなことある?女の子ってみんな天使じゃん」


瑛斗さんはそう笑って、コーンスープを飲む。


「ありありだ。ただでさえやることなくてぼーっとしてる連中なんだから」


「ちょっとアキちゃん、そんな言い方ないでしょ?連中って絶対俺たちも含まれてるじゃん」


「すみませんね、君たちセレブと違って捻くれていて」


翼くんに言い方を注意されて少し子供っぽくなる明人さんだけど、正直明人さんの気持ちには共感できちゃう。


「まぁ、俺と翼はどの女の子も平等に扱ってるから問題ないとして、早凪のそのゆるちゃんの気に入り方はあまりにも目立つからちょっと気をつけないといけねーとは思うけどね。生徒会代表 日比野 瑛斗」


「都合のいい時だけその肩書き使うなよロン毛」


「うわ、前から思ってたけどさ、俺一応先輩だかんね?!ねぇ、早凪、その態度どうにかなんねーの?」


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