ヤンキー彼氏の愛し方
悪魔?天使?
3.悪魔?天使?
教室に戻るとみんな帰っていた。瀬川くんだけが机にうつ伏せになって寝ていた。
そ『起こさなきゃ…』 「瀬川くん…?起きて?」
肩を少しトントンっと軽く叩いてみたが返答がなかった。困っていると瀬川くんは う~ん…と言いながら横を向いた。寝顔が日に照らされまつ毛の影が出来ていた。改めて見るとなんて綺麗な顔立ちをしているんだろう…。私はまた見とれていた。
そ「たつき…」なぜか私はそう口走っていた。
口走ってから慌ててももう遅かった。瀬川くんが起きた。どうしよう。聞かれちゃった…?
瀬「ん…?今の…お前?」
そ「ぅん…。」
瀬「悪ぃ。待たせちまったし、早く終わらせよーぜ。」
そ「うん!じゃあ早速行こうか。」
瀬「おう。」
聞かれていなくて安心したもののやっぱりちょっと怖かった…
~廊下~
そ「ここが図書室!鍵は今の時間は空いてないけど、空いてる日、時間があったらまた紹介するね!よし、次で最後!」
そう言って私がその場から離れようとした時、
空いてるけど?と言う瀬川くん。
そ「おかしいな、この時間は図書室の先生はいないのに…」
閉め忘れかな?と思いつつどうせなら今案内してしまおうと思い、2人で中に入った。その時だった。
~ガタンっ!~
奥の方でとても大きな音がした。びっくりした。きっと奥に先生がいるんだと言い聞かせたが、嫌な予感がした。瀬川くんが私の前を歩いてくれた。
怖いって思ったのがバレちゃったのかな?なんて考えながらついて行く。
~ガラガラッ~
開けたとたん私は唖然とした。
そこにいたのは制服がはだけてしまった女子生徒とりくだった。
なんでりくが女の子と一緒にいるの?
なんてことを考えていると余計頭がぐちゃぐちゃになって泣きそうになってしまう。そのとき、
瀬「りく先輩、なにしてんの?彼女?それともセフレ?。」
と瀬川くんが友だちのように話しかける。
今日初めてこの学園に来た瀬川くんがなぜりくのことを知っているのか、という謎もあるが、今はそんなことを言っている場合ではない。セフレ?待って、どういうこと…?
そ「りく…?誰…なの?その人…っ」
今にも泣きそうな私を見てりくは焦る。
り「違う!ゆなが言いよってきたんだ!」
そ「ゆな…?名前で呼び合うくらい仲いいんだ…」
涙が止まらなかった。
ゆ「ゆなはりくの彼女だよぉ?あんたこそ誰なの?」
聞き間違いじゃないよね…?
今、彼女って言った…?
そ「りくのバカ!もういい!その女と付き合っちゃえ!」
私はそう言い残して勢いよくその場から逃げるように走った。近くにあった物陰で頭を整理しようとしたがダメだった。あの光景がはっきりと刻まれている。ショックで考えることが嫌になってくる…。
泣いている私のところまで瀬川くんが追いかけてきた。
瀬「おい!大丈夫か!あいつのことなんか気にすんじゃねえ!あんたに泣き顔は似合わねぇ。ほら、行くぞ。」そう言われ、誰かがいる安心感を覚え、ひたすら瀬川くんに抱きしめられながら泣いた。
そ「グスッグスッ ごめんね…瀬川くんッ…」
瀬「大丈夫だから。家まで送ってやる。立てるか?」
実は優しい人だったんだって気づいた時、ちょっとびっくりしたけど嬉しかった。
一緒に歩いている途中、瀬川くんはりくのことを色々話してくれた。
瀬「あの先輩、女たらしだって有名なんだよ。」
そ「なんで瀬川くん、知ってるの?」
瀬「あぁ、あの先輩とタイマンはったことあるし顔見知りってかんじ。」
そ「え…?りくって喧嘩するの?」
瀬「お前彼女なのになんも聞いてねぇの?」
そ「う、うん。」
教えてやる。と一言言うと瀬川くんは今までのりくについて知っている過去を教えてくれた。
例えば、しょっちゅう警察沙汰になっていたことや、女遊びが激しいこと……色んなことを知っていくうちにだんだん自信をもって別れられる気がした。
瀬「でも、あの現場に居合わせてよかったな?」
そ「なんで…?」
瀬「だってあれを見なかったら別れることはなかったってことだろ?」
そ「そう…だね…」
瀬「会ったばっかでこんなこと軽々しく口に出したくねーんだけど、お前なら俺が守る。大丈夫だから。」
そ「あははっ!瀬川くんまた喧嘩するの?ダメだよ?でも…ありがとね」
瀬川くんにそう言われると自然と笑顔が出てくる。
瀬「…/// なぁ。俺のこと、たつきでいいから。」
そ「え…うん!じゃあ私のことはそらって呼んで!」
瀬「おう。」
~そらの家の前~
そ「今日会ったばっかなのに、ごめんね!ありがとう!」
瀬「気にすんな。」
そ「じゃあね!たつき。」
瀬「…っ/// そら!」
そ「ん?」
瀬「俺、お前のことあった時から好きだわ。」
そ「え…?!ええええええ?!?!」
たつきのいたずらっぽく笑った顔は私を惑わせる悪魔?それとも、天使?
私、どうしたらいいの?!
……To be continued. (つづく。)
教室に戻るとみんな帰っていた。瀬川くんだけが机にうつ伏せになって寝ていた。
そ『起こさなきゃ…』 「瀬川くん…?起きて?」
肩を少しトントンっと軽く叩いてみたが返答がなかった。困っていると瀬川くんは う~ん…と言いながら横を向いた。寝顔が日に照らされまつ毛の影が出来ていた。改めて見るとなんて綺麗な顔立ちをしているんだろう…。私はまた見とれていた。
そ「たつき…」なぜか私はそう口走っていた。
口走ってから慌ててももう遅かった。瀬川くんが起きた。どうしよう。聞かれちゃった…?
瀬「ん…?今の…お前?」
そ「ぅん…。」
瀬「悪ぃ。待たせちまったし、早く終わらせよーぜ。」
そ「うん!じゃあ早速行こうか。」
瀬「おう。」
聞かれていなくて安心したもののやっぱりちょっと怖かった…
~廊下~
そ「ここが図書室!鍵は今の時間は空いてないけど、空いてる日、時間があったらまた紹介するね!よし、次で最後!」
そう言って私がその場から離れようとした時、
空いてるけど?と言う瀬川くん。
そ「おかしいな、この時間は図書室の先生はいないのに…」
閉め忘れかな?と思いつつどうせなら今案内してしまおうと思い、2人で中に入った。その時だった。
~ガタンっ!~
奥の方でとても大きな音がした。びっくりした。きっと奥に先生がいるんだと言い聞かせたが、嫌な予感がした。瀬川くんが私の前を歩いてくれた。
怖いって思ったのがバレちゃったのかな?なんて考えながらついて行く。
~ガラガラッ~
開けたとたん私は唖然とした。
そこにいたのは制服がはだけてしまった女子生徒とりくだった。
なんでりくが女の子と一緒にいるの?
なんてことを考えていると余計頭がぐちゃぐちゃになって泣きそうになってしまう。そのとき、
瀬「りく先輩、なにしてんの?彼女?それともセフレ?。」
と瀬川くんが友だちのように話しかける。
今日初めてこの学園に来た瀬川くんがなぜりくのことを知っているのか、という謎もあるが、今はそんなことを言っている場合ではない。セフレ?待って、どういうこと…?
そ「りく…?誰…なの?その人…っ」
今にも泣きそうな私を見てりくは焦る。
り「違う!ゆなが言いよってきたんだ!」
そ「ゆな…?名前で呼び合うくらい仲いいんだ…」
涙が止まらなかった。
ゆ「ゆなはりくの彼女だよぉ?あんたこそ誰なの?」
聞き間違いじゃないよね…?
今、彼女って言った…?
そ「りくのバカ!もういい!その女と付き合っちゃえ!」
私はそう言い残して勢いよくその場から逃げるように走った。近くにあった物陰で頭を整理しようとしたがダメだった。あの光景がはっきりと刻まれている。ショックで考えることが嫌になってくる…。
泣いている私のところまで瀬川くんが追いかけてきた。
瀬「おい!大丈夫か!あいつのことなんか気にすんじゃねえ!あんたに泣き顔は似合わねぇ。ほら、行くぞ。」そう言われ、誰かがいる安心感を覚え、ひたすら瀬川くんに抱きしめられながら泣いた。
そ「グスッグスッ ごめんね…瀬川くんッ…」
瀬「大丈夫だから。家まで送ってやる。立てるか?」
実は優しい人だったんだって気づいた時、ちょっとびっくりしたけど嬉しかった。
一緒に歩いている途中、瀬川くんはりくのことを色々話してくれた。
瀬「あの先輩、女たらしだって有名なんだよ。」
そ「なんで瀬川くん、知ってるの?」
瀬「あぁ、あの先輩とタイマンはったことあるし顔見知りってかんじ。」
そ「え…?りくって喧嘩するの?」
瀬「お前彼女なのになんも聞いてねぇの?」
そ「う、うん。」
教えてやる。と一言言うと瀬川くんは今までのりくについて知っている過去を教えてくれた。
例えば、しょっちゅう警察沙汰になっていたことや、女遊びが激しいこと……色んなことを知っていくうちにだんだん自信をもって別れられる気がした。
瀬「でも、あの現場に居合わせてよかったな?」
そ「なんで…?」
瀬「だってあれを見なかったら別れることはなかったってことだろ?」
そ「そう…だね…」
瀬「会ったばっかでこんなこと軽々しく口に出したくねーんだけど、お前なら俺が守る。大丈夫だから。」
そ「あははっ!瀬川くんまた喧嘩するの?ダメだよ?でも…ありがとね」
瀬川くんにそう言われると自然と笑顔が出てくる。
瀬「…/// なぁ。俺のこと、たつきでいいから。」
そ「え…うん!じゃあ私のことはそらって呼んで!」
瀬「おう。」
~そらの家の前~
そ「今日会ったばっかなのに、ごめんね!ありがとう!」
瀬「気にすんな。」
そ「じゃあね!たつき。」
瀬「…っ/// そら!」
そ「ん?」
瀬「俺、お前のことあった時から好きだわ。」
そ「え…?!ええええええ?!?!」
たつきのいたずらっぽく笑った顔は私を惑わせる悪魔?それとも、天使?
私、どうしたらいいの?!
……To be continued. (つづく。)