俺の彼女は、キスができない。
散歩のあと。
私たちは、病院の広場にいた。

「はいよ。レモンティー」
と私の前に、レモンティーを差し出してくれる。
私は、それを手に取り、
「あ、ありがと」
とお礼を言った。
すると、柚希くんが、
「お、おう」
とそっぽを向いて、顔を赤らめた。
え?どうして、顔なんて赤らめてるの?
分かんないよ。

私はレモンティーを、手の中で温めた。
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