俺の彼女は、キスができない。
その夜。
独りで病室にいて、窓の外を立って見ていた。

柚希くん。
私について、知ってることを全部話してもらおう。
あの人しか、私のことを知ってる。
無理矢理に思い出すのは、やめた方が良いって、言われたけど。
私は、思い出したい。無理矢理にでも。
じゃないと、危ない気がする。
今すぐに、あの人と縁を切らないと、いけない。
そんなことを感じたとき、
「痛っ!」
ドサッ。
頭に激痛が走り、ベットに倒れた。


そして、私は、意識から手放した。
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