俺の彼女は、キスができない。
翌日。
朝の日差しが、心地よい。
ピヨピヨ。カーカー。
鳥の鳴き声が響く。
今日も、家のベランダには鳥が二羽、来ていた。
「お母さんー。いつになったら、癖が治るのー?」
私の母は、毎朝ベランダに鳥用のエサをまく。
それが、今となっては癖になっているのだ。
「分からないわよぉ」
と朝のリビングに母の声が響いた。


「おはよー!」
「おっはー!」
の言葉が行き交う教室。
もうー、うるさい。
そんなうるさい一日が、今日も始まる。
< 6 / 62 >

この作品をシェア

pagetop