世界研究部！！
「ちなみに真衣が行きたいのは、エジプトと中国とスペインだよ」

梨花がそう言うと、「スペインは闘牛が有名ですよね〜」と沙羅が言った。

下校時間になるまで、部室にはたくさんの笑い声が響いていた。



一年生が入部して数日が過ぎた。三人はすっかり部活に慣れたようで、外国語で挨拶をしてくれたりする。

今日世界研究部に来ているのは、二年生は風子と幸太と真衣が、一年生は伊織と真司だ。

世界研究部の部室には、地球儀や世界地図が並べられている。そして、壁には世界の国々の国旗が飾られている。

幸太は、伊織と真司に首都当てクイズを出題していた。首都当てクイズとは、幸太が国の名前を言い、伊織たちがその国の首都を当てるというものだ。

風子と真衣は、その様子を微笑みながら見物している。

「それじゃあ行くぞ〜！リトアニアの首都はどこだ？」

幸太が言った国の名前に、二人は首を傾げる。風子は助け船を出すことにした。

「バルト三国と呼ばれる国の一つだよ。あとの二国はエストニアとラトビア」

「ちなみに、エストニアの首都はタリン！ラトビアはリガ！」

真衣も一年生二人に声をかける。
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