世界研究部!!
しかし、一年生二人は首を傾げるばかりだ。

「わかりません……」

伊織が呟く。真司も、「そもそも、バルト三国とか聞いたことない」と言った。

「正解はヴィリニュスだよ!」

幸太ではなく、真衣が答えを言う。すぐに幸太からクレームが飛んできた。

「真衣!俺が出した問題なんだぞ!」

「では、問題です!オランダの首都は?」

幸太を無視して、真衣は問題を出した。幸太が「おいぃぃ!」と叫ぶが、それも無視される。

「う〜ん…国名は聞いたことあるんだけどなぁ〜……」

「チューリップと風車の国ですよね」

真司と伊織は考える。しばらくして、真衣が「では先輩方に答えていただきましょう!」と言った。風子と幸太は目を輝かせ、同時に答えを言う。

「アムステルダム!!」

「正解!!」

「先輩、すごいですね〜」

「さすがっす!」

後輩二人は感心の目を風子たちに向ける。真衣はニヤリと笑い、言った。

「まだまだよ!さあ次は南米の国、チリの首都はどこ?」

「サンティアゴ!」と幸太。

「ハンガリーの首都は?」

「ブタペスト!」と風子。

「スイスの首都は?」

「ベルン!」と風子。

「ベトナムの首都は?」

「ハノイ!」と幸太。
< 13 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop