愛して欲しいだけだった僕
入学式

入学式

中学校を卒業し、高校生になって初めて学校に通う日だ。入学式が終わり、それぞれの教室へ行く。
僕は自分の教室に入ると、もうみんなグループができていた。僕は一人になりたくないだから僕は焦って近くにいた男3人のグループに話しかけた。
「おはよう…」
急に声をかけられてびっくりするよね。
返事なんかきっと返してくれない。
その時、グループのメンバーの一人が返事を返してくれた。
「おはよう!」
「君ってどこ中学校?」
返してくれたことに嬉しくて僕は微笑んでしまった
「どうしたの?」
僕は焦って表情を戻した。
「なんでもないよ。」
「僕の中学校遠いから多分学校名聞いてもわかんないと思うよ。」
「そっか〜」
「席みんなで近くのところにしよう!」
「お前もだからな!」
僕を仲間と認めてくれて嬉しかった。
「うん!」
「これからよろしくね!」
そしてみんなで近くの席に座りそのまま話し続けた一人にならなくて良かった。
「お前って名前なんて言うの?」
「僕の名前は岡部恵也だよ。」
「俺は、日下部晴太だよ。」
「俺の名前は谷内裕太だよ!」
「裕太って呼んで!」
裕太君は元気がいいなぁ
僕もこれぐらい明るければ良かったなぁ〜
「俺は井上朝日だよ。よろしく〜」
のんびりした人だな。
そこでちょうど先生が来た。
それから時間は過ぎ下校時間だ。
仲良くなった三人とは別の方向だ。
また一人だな…
家に帰りただいまと言っても返事を返してくれる人はいない。
一人は寂しく、怖い。
だから唯一僕のそばにずっといてくれる兄が帰ってくるのを待つ。僕は、何時間でも待つ。
また一人になりたくないから。

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