はたして君は私の事を覚えているのだろうか?

体育祭編

本格的に体育祭の練習と準備期間に入ってきた

今日の体育の時間はクラス対抗の全員強制参加競技のボールリレーの練習だった

ボールリレーとはその名の通り1つのボールをバトンとして使いう競技だ

内容は簡単にいうと

サッカーのドリブルをして運ぶスペース
バスケのドリブルをして運ぶスペース
テニスのラケットの上に乗せて運ぶスペース
バレーのパスをしながら運ぶスペース

の、4つのスペースに分かれ、校庭を回りながらゴールまでボールを運ぶという感じの競技だ

クラスの人数を合わせるために2回出る人も含め1クラス男女各20名の計40名で競う

1周あたり1つのスペースに2人ずつで1周8人、計5週するとゴールだ


私のクラスの女子の人数は19人である

男女各20人にそろえなくてはいけないので1人が2回走る事になる


ここで私のこの間行われた体力テストの話をしよう

私はこう見えて実は運動ができる(勉強が出来るとは言ってない)

そして結果は学年の女子のなかで1位

しかも先生が皆の前で発表した


それを知った体育委員の連中が勝手に決めたのだ

つまりなにが言いたいのかと言うと私が2回走る人になってしまったという訳だ

やだよーめんどくさいよー


「うじうじめんどくさい説明と軽い自慢話と文句垂れてんじゃねーよ」

「おぉー赤羽くんかー、そういえば私は最初の1周目で君からボールを貰うんだよね」

「あぁそうだ、お前2回走るんだろ?前後の人覚えたのか?」

「あっそうだった、2回目の方見てなかった」


赤羽は呆れた顔をしていた


「しっかりしろよなー」

「お前に言われたかないわ」


私はリレーの順番が書かれたリストを見に行った

そこには私がボールを渡す人、もといこのリレーのアンカーの名前が書いて合った


……
5週目 バスケゾーン

青城(2回目)→海老名(アンカー)
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