はたして君は私の事を覚えているのだろうか?
放課後


部活が終わり、帰宅するため門に向かう

すると丁度男子達も帰宅する所だったのか門の近くで合流した

そしてそのまま帰路に着く


「なぁるい、明日は体育祭だろ?2組って体育祭で優勝出来そうな感じか?」


成瀬が唐突にそんな事を言い出した


「え?なに?敵の偵察?教えないよーそんなこと。なぁ赤羽」

「あぁ、2組はお前ら1組には負けねーよ」


赤羽が1組の成瀬と櫻木を煽りだす

すると櫻木が苦笑いしながら答えた


「えー?僕らのクラスも強いと思うよ?」

「まぁ櫻木となるは脅威だがこの私、青城さんがいるから2組は余裕ですな」

「コイツは置いといて俺とか小野とか海老名とかいるからな」

「あ、私もその中に数えてくれるんだ」


海老名がいたのか

一緒(?)に帰っていることを知らなかった

すると海老名が話し出す


「まぁこの俺がいるからな、体育祭なんて余裕だ」

「おいあんま調子に乗んなよ海老名、1組だってこの俺と雪音がいるから余裕過ぎるぜ」

「そうだよ僕とそーちゃんだけで十分だね」

「そーちゃんって呼ぶな」

成瀬は呆れた顔で言う

そして櫻木は笑顔で煽る

すると小野が不思議そうに答えた


「櫻木くんは成瀬くんのことそーちゃんって読んでるんだ」

「うん、小さい時の癖でね」

「ヤメロっつってんのによ」

「あはは、昔から君も僕の呼び方変わんないね」


2人は昔からの仲だ

一見正反対な2人だけど根本的な考え方や行動は似てる

小学校の頃からの付き合いな私は知っている

この櫻木はこんな爽やか王子様の様な顔と雰囲気をしているが実際はなると同じく脳筋バカだ

一緒にゲームしてていきなり「この森を燃やして更地に変えようよ」などと笑顔でさらっというから恐ろしい
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