はたして君は私の事を覚えているのだろうか?
「はーっおっかしい!安直なネーミングセンスだね!」


櫻木が笑いながら言ってくる


「いやーほんとに安直だな!」

「ネーミングセンスの欠片もないな!」

「安直だな!」


順番に赤羽、海老名、成瀬と私のことを馬鹿にしてくる

いや、ほんとに失礼なやつだな


「安直だのネーミングセンスないだの馬鹿にしやがって、お前らもだっていつもゲームする時のプレイヤー名酷いだろっ!」


赤羽、成瀬、櫻木の3人が一瞬で目を逸らす

そして海老名も心当たりが有るのか明後日の方向を向く


「あ、そういえば蒼陽ちゃんのあだながないね」

「あーなんでもいいよ」

「じゃあお前のあだ名の付け方的にるいだな」

「あぁるいだな」

「るいだね」

「るいしかないな」

「いやそんなに息揃えなくていいし」


ということであだなが全員分決定した


「じゃあみんな私をるいって呼ぶように!」


私は皆にそう言い放った


「つっても今つけた渾名使うのお前くらいだろ」

「うーんそうだねー……まぁ自分で付けたあだ名だし責任を持って呼ぶことにするさよ」

「まぁネーミングセンスはないけどな」


なかなか辛辣なツッコミにも耐え私達は下校した


結局みんなは私のことをるいと呼ぶようになった

私が付けたあだ名は自分が付けたんだから使うことにした

他のみんなは普通に下の名前で呼び合う事にしたらしい(ただし櫻木は成瀬のことをそーちゃん呼びするのは変わらないそうだ)


渾名なんて久しぶりに考えたけどけどなんだか少し皆で仲良くなれた気がする

まぁ元から仲良い人も多かったからね

ちょっとだけ嬉しかったりした



明日の体育祭は頑張ろう
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