はたして君は私の事を覚えているのだろうか?
体育祭当日


雲1つない晴天の絶好な体育祭日和!

……しかし私の中ではその真逆、最悪な体育祭日和

日光がガンガンに出ていて眩しい

そして頭が痛い

更に日焼け止めを塗ってないから肌が真っ赤になって痛い


つまり絶不調である


10分後にはクラス対抗のボールリレーが始まる

それまでには何とかしなくてはならない


あれほどなると櫻……じゃないゆきに大口叩いておいて今更私だけ辞退なんて出来るわけがない

……まだあだ名に慣れてないな……


「るい、そろそろ並べって体育委員が……お前顔色悪くないか?」

「あぁはる……いやー引きこもりには日光が辛いだけだから、体調は悪くないよ、へーき」

「……そうか?……まぁ、早く並べよ」

「うん」


海老名は怪訝そうな顔でクラスが集まる列の方へ向かった


…私も行かないとな

あー、気持ち悪くなってきた気がする

大丈夫、体育祭が終わるまではもつはずだ


そしてついに第1走者がスタートを切った

ボールは順調に回ってくる

赤羽がドリブルをしながら走ってくる

そのまま私はパスを受けて走り出す


大丈夫、このペースなら誰にも抜かされずにボールを渡せる

そして次の人にパスをした


どうやら1回目は無事に終える事ができた

そのまま私は2回目走る場所まで行った

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