はたして君は私の事を覚えているのだろうか?
名簿に書いてあった名前は私の幼馴染の海老名晴陽(えびなはるひ)
小学校3年生位から段々合わなくなっていって今では全く合ってない
そもそも小学校が違うし引っ越してからは家が近いわけでもないから会う機会がない
正直名前は覚えているけど顔は曖昧
向こうが私の事を覚えているとは限らないし話しかけたりとかはできないな?
とりあえず教室に行くとしよう
in教室
私は1年2組出席番号1番、1号車の1番前の席だ
どうせだったら1組がよかったな
そしたら全部1なのに
「あれ?青樹?」
突然声を掛けられた
「え?なに……あれ?赤羽?」
「また同じクラスかよ、ウケる」
「真顔で言われても困る」
赤羽秋斗(あかはねあきと)
小学生からの知り合いというか腐れ縁というか
まぁ気心知れた仲みたいな感じのやつだ
「いやー同じクラスになるといつも最初は隣だね」
「まぁあから始まる苗字だからな」
「全く知らない人が隣だったらコミュ障死ぬかと思ったよ」
「コミュ障おつー」
「やかましいわ」
「はい、みなさん席に着いて下さい!」
担任が入ってきて席に着いた
それから私達担任による説明を聞き、入学式を行うべく体育館に移動した
in体育館
「これより入学式を始めます」
毎度定番の校長先生のありがたい、もとい長ったらしい話が始まった
……眠い
校長の長話は居眠りと相場は決まっている
……眠い
それから私は入学式中だというのに意識を落とした