はたして君は私の事を覚えているのだろうか?
すぐ様俺たち2人は走り出した

そんな異変に気がついたのか校庭がざわめきだす


クソっ!なんで誰も気づかなかったんだよ

そんな事を考えている暇はない


「俺はるいを救護テントに運ぶ、爽雨は先生に連絡してきてくれ」

「あぁ、わかった」


そして俺はるいを持ち上げた

本当は背負いたかったのだが意識のない人間を1人で背中まで持っていくのは至難の技だ

しかたがないので仰向けで倒れているるいの背中と膝の裏に手を回して持ち上げる

所謂お姫様抱っこというやつだが今はそんなこと気にしてられない


……昔もこんな事が有ったな

あの時もこいつが……

やめよう、るいは多分あの出来事だって、ましてや俺のことなんて覚えていないだろう


俺は急いで救護テントに向かった




直ぐに救護テントに着いた

そこには1人の男子の生徒が座っていた

ジャージの色からして3年生だろう

おそらく保健委員だ


「あの……人が倒れて……」


こういう時なんて言えばいいのかがわからない


「あーちょっと待ってねー……て、アレ?その持っているやつってもしかしてるい?」

「え?あぁ、はい」

「じゃあ悪いけど奥のベットに寝かしてもらえるかな?」


俺はそう言われてるいを別途に寝かした

どうやらこの人はるいの知り合いらしい


「いや~妹が世話になったね」

「えっ!?」

「ん?」
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