はたして君は私の事を覚えているのだろうか？

え……つまりこの人はるいの兄って言う訳で……

俺が口を開こうとしたのは瞬間丁度誰かがテントに入ってきた


｢生徒が倒れたけど先生今手が離せないらしくて変わりに来たんだけど……アレ？なんでお前がいるのさ、ハルヒ｣

｢はぁ！？兄貴！？｣


テントに入ってきたのは俺の兄の海老名晴人(えびなはると)だった


｢え？アレ？君ハルトの弟ってことはもしかしてハルヒ君？｣

｢やっぱりるいの兄ってことは瑠海(るか)兄さん？｣

｢うん、そうだよ｣


まさかこんな所でるいの兄の青城瑠海(あおきるか)に会うとは思って無かった

昔何回か一緒に遊んだ事がある

まぁほとんど瑠海兄さんは兄貴、俺はるいと遊んでいたからあまり記憶にはないけど、同じ学校だった事に驚いた

そうだ、普通に考えて兄貴は瑠海兄さんと同い年なんだから同じ学校にいるはずだ

今まで合わなかったから全然分からなかった


すると兄貴が喋り出す


｢倒れた子ってのはるいちゃんだったか｣

｢あぁ、まさか元気が取り柄の様なコイツが倒れただなんてお兄ちゃんビックリだよ｣

｢あー……これは多分熱中症かな？本人に症状とか聞いて見ないと詳しくはわからないけど取り敢えず冷やすもの持ってきて、ルカ｣

｢わかったよ｣


そういってテキパキと看病をしていった


｢これで後は安静にしてれば大丈夫だと思うよ｣

｢そうですか｣

｢あはは、ハルヒくん俺に敬語なんて使わなくていいのに～｣

｢いやでも、先輩ですし｣


そんな事を話していたらいきなり沢山の人がテントに入ってきた


｢大丈夫か！？｣

｢おいるい倒れたって聞いたぞ！？｣

｢やっぱり具合悪かったんだよね！？｣

｢えぇー！大丈夫なのるいちゃん！｣


上から成瀬、赤羽、櫻木、小野の順番で焦ったように言ってきた

皆息を切らしていて急いで来たんだろう


｢あははー、俺の妹は人気者だな｣

｢大丈夫だよ、ルイちゃんは今は安静にしている｣


呑気そうに瑠海と晴人が言った