はたして君は私の事を覚えているのだろうか?
目を覚ますとそこは救護テントの中だった


「あ、目が覚めたみたいだね」

「は!?兄貴!?」

「そうだよ、お前の"お兄ちゃん"だよ、"お兄ちゃん"。兄貴と呼ぶのはやめなさい女の子なんだから。」

「あっ!そんな事よりリレーの結果はどうなったの!?」

「そんな事って……」


兄貴が若干項垂れているが今はそれどころじゃない

すると海老名が口を開いた


「俺ら2組が1位だぜ!」


海老名が笑顔でピースサインをした

それを聞いた私はホッとした


「よかった~」

「それよりお前具合は大丈夫か?」

「そうだよ!もうなんともない?」

「午後の競技には出られそうか?」

「ご飯たべれそう?」


私は驚いた

周りをみると赤羽、成瀬、櫻木、小野の皆がいたのだ

皆が息を揃えて言ってきたので全部は聞き取れなかった


「あはは、もう大丈夫だよ。ありがとみんな」


そういって私は微笑んだ

それを聞いた皆は安心した様な表情になった


「よかった~!るいちゃん倒れたって聞いて心配だったんだよ!」

「なんともなさそうで良かったよ」

「まぁコイツは元気が取り柄だもんな」

「るいが復活したら2組の体育祭の優勝は決定したようなもんだな」

「まったく……心配かけさせんなよ」


皆が労いの言葉を掛けてくれた

……まぁ、約2名ちょっと違うやつがいるが、こいつららしいといったららしいのだろう


「じゃあそろそろ昼休憩だ、皆で飯食いに行こうぜ」


成瀬がそう言った


「もうそんな時間か……」

「早く行こう」

「うん!」


私達は皆でテントから出てお昼を食べに向かった


+++

その頃青城(兄)は……


「あはは、ちゃんと友達居たんだね俺の妹」

「そりゃ居るだろ」

「まぁ俺の妹だからな、当然か」

「お前の妹なのになー……なんで兄貴はこんなやつなんだろうな?」


晴人は呆れた様な顔で言った


「えー?それじゃまるで俺の性格が悪い見たいじゃん」

「実際お前は性格に難アリ、だろ?」

「そんな事はあるかもね~」

「自覚済とは驚いたぜ」

「まぁ、そんな事は置いといて俺らも昼食いに行こう」


そんな会話がされていたとは青城蒼陽は知らなかった
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