はたして君は私の事を覚えているのだろうか?
「青木蒼陽です。好きな食べ物はマカロニ、嫌いな食べ物はピーマンです。趣味は読書です。よろしくお願いします。」


言い切った、完璧だ。

完全に女子力高い系女子だ。

そう思ったのもつかの間、何故か隣の赤羽が笑っている


「ふははっ!好きな食べ物マカロニってっ、もしかしてマカロンって言いたかったのか?」

「あ、……あーーーっ!!?ちょっと待って好きな食べ物マカロニじゃなくてマカロン!」


私は思わず叫んだ

マカロニってなんやねん!?女子力ないわ!(マカロニに謝れ)

……終わった、第一印象女子力カンスト勢じゃなくなった

これじゃ第一印象マカロニだよ


「そもそも好きな食べ物はお菓子、嫌いな食べ物はマカロン、趣味はゲームの引きこもりだろ?なに女子力アピールしてんだ」


そう小声で赤羽が言ってくる


「黙りなさいこのすっとこどっこい、あとマカロン別に嫌いな食べ物って訳じゃない、甘いものがそもそも余り好きじゃないだけだ」

「女子力」

「ゎたしぃ~ぁまぃのだぁぃすき~♡(裏声)」

「……」


赤羽の顔が死んできたのでこの辺にしよう

そんな渋い顔をしなくてもいいんじゃないか?
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