びたーすいーとアクアリウム
昼休み、和希はいつも通り校庭側のベンチで絢斗とレオと昼食をとっていた。
「そうだ、これ、ツバサから」
「やった! パウンドケーキ?」
「そうみたい。蜂蜜の」
「桜ちゃんみたいな料理の上手な子が従妹なんてうらやましいなぁ」
「油断してるとすぐ太らされるけどね。レオさんもどうぞ」
和希はそう言ってレオに綺麗にラッピングされたパウンドケーキを渡す。
レオは無言でそれを受け取り、早速開けて食べだした。
「まあうまいな。不味くない」
「上から目線。レオなんてこの前カップ麺すら失敗してたのに」
「あっアヤテメェそれは誰にも言うなって……!」
「レオさんどうしたらカップ麺で失敗するの……?」
「うるせえ!」
こんな高校生らしい馬鹿な話しして笑っていられるのが、和希には楽しくて、悲しくて、複雑で。
この場にツバサも居られたら、と思ってしまう和希が居た。
あと数ヶ月で、ツバサはーーというのに。
「そうだ、これ、ツバサから」
「やった! パウンドケーキ?」
「そうみたい。蜂蜜の」
「桜ちゃんみたいな料理の上手な子が従妹なんてうらやましいなぁ」
「油断してるとすぐ太らされるけどね。レオさんもどうぞ」
和希はそう言ってレオに綺麗にラッピングされたパウンドケーキを渡す。
レオは無言でそれを受け取り、早速開けて食べだした。
「まあうまいな。不味くない」
「上から目線。レオなんてこの前カップ麺すら失敗してたのに」
「あっアヤテメェそれは誰にも言うなって……!」
「レオさんどうしたらカップ麺で失敗するの……?」
「うるせえ!」
こんな高校生らしい馬鹿な話しして笑っていられるのが、和希には楽しくて、悲しくて、複雑で。
この場にツバサも居られたら、と思ってしまう和希が居た。
あと数ヶ月で、ツバサはーーというのに。