だから何ですか?Ⅲ



そんな小生意気にお仕置きだとばかり。


そっと耳元に唇を寄せ軽く甘噛みをすれば『ひぁっ』と愛らしい声を漏らす。


そんな反応に小さく笑いながら、




「大好きだよ・・・・ストイックなお嬢ちゃん」




あの頃の俺として、そして今の俺として、さっきの告白に応えるような言葉を耳に直に吹き込めば、『狡い』なんて悔し気な声が小さく響いて甘えるように縋りつかれた。


そこからは・・・もう感情のままに、欲情のままに。





長くもどかしい片想いの反動は本人達すら予想以上。





じゃあ・・・両想いの行く末は?




< 349 / 381 >

この作品をシェア

pagetop