だから何ですか?Ⅲ
ヒョコっと俺のブースを覗き込んできた小田が俺のデスクにコーヒーを置くと入れ替わり、今程のメモリを手渡せば今の様な会話が成されたわけで。
請け負っている仕事の一つ。
たまたま小田と組んで取り掛かっていた仕事に問題があって休日出勤をやむなくされていたのだ。
しかもこちらとしては理不尽極まりない要求ばかりで、俺も小田もうんざりしながら対処に追われてのこの現状。
とりあえずこれで落ち着くだろうとお互いに深く重い息を吐くと、デスクに置かれたコーヒーに手を伸ばして一口。
熱い中身が喉を通ってとりあえずの安息を体に広げる。
根を詰めていた体が安息を覚えると同時に睡魔を呼び寄せるものだから困ったものだ。
さて、さっさと帰ってひと眠り。・・・とは、今日ばかりは出来ない理由があって。
「・・・伊万里さん、時間大丈夫ですか?」
「ん・・・まだ余裕はあるよ」
「いよいよ結婚式ですか」
「まあ・・・そうだな」
「綺麗でしょうね、亜豆さん」
「・・・・・なぁ、・・なんかこの会話微妙」
「何でですか?」
いや、どう考えても微妙だろ。