だから何ですか?Ⅲ
それでもすぐに小さく噴いてコーヒーを一口飲みこんだ後、
「はいはい、激甘回答ご馳走様です。そんなに好きなら伊万里さん達もさっさと結婚しちゃえばいいんですよ。そんなに仲良いのに同棲すらまだでしょう?」
「んん~、それこそまあ・・・色々とね。同棲の話も一回持ち上がってその後に別れたりしたからタイミング逃しまくりでさ。まあ、今だって半同棲みたいな感じだけど」
「それ・・・下手したら長すぎる春パターン入るので気を付けた方がいいですよ。するべき場所でずるずる引きずってけじめつけられない男は捨てられますよ」
「っ・・・相変わらずこっちが本気で怯む忠告を、」
「だって、言っておきますがおモテになりますよ?あなたの可愛い亜豆さん」
「・・・・」
「この会社の中でもひっそり狙ってる男性が何人いると思ってます?」
「誰?」
「そんな殺人鬼みたいな目をした伊万里さんに敢えて名前は伏せておきます」
「見つけたら片っ端から威嚇しておかないとな」
「威嚇なんてせずとも亜豆さんのフィルターにまともに映ってるの伊万里さんだけじゃないですか」
「・・・・」
「ニヤけないでください。気持ち悪いです」
ニヤけさせるような事を言うからだろう。