once again〜season2〜
瑠璃達と4人で会った日から、少しして私は父と母に結婚式の話を、伝えに高瀬の家に来ていた。

ちょうど、瑠璃も行こうと思ってたと言ってくれたから、二人で報告した。

「え、なに、合同なの?凄いわ!ね、あなた」

「あ、あぁ。お前達、本当にいいのか?母さんの言う事を聞いてやろう、なんて思ってないだろうな?」

珍しく父が心配してくれた。

「そんな訳ないわよ。ね、涼香」

「うん、瑠璃の言う通りよ。お父さん、同じ時期にするぐらいなら合同の方が、みんなにも迷惑をかけないかな、って。ただね、みんな派手なのは望んでないの。私達らしい結婚式をしたいな、って」

「そうそう。涼香の言う通りだから。私達がプロデュースするから、お父さん達は出席してくれるだけでいいから」

瑠璃は母に分かるように、出席してくれるだけでいいから、と『だけ』を強調して言った。

母も気がついたのか、残念ね、と笑っていた。

「ね、瑠璃。さっきのお母さん、残念って言ってたけど、きっと派手にするつもりだったよね」

「あ、涼香も気がついた。あれだけ言ったから口は出してこないと思うけど…なんかあったら言ってね」

母が望む結婚式ってどんな感じだったんだろう。知りたい気もしてきたけど…
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