once again〜season2〜
「大丈夫だって、あれ、瑠璃と樹里さんの嘘だから」

「え?嘘!」

「シーッ!声大きいから!葛城さんを出席させる為のね」

人差し指を立てて、美玲にそう言うと、意味が分かったみたいだった。

「任しといて、私も混ざってくるわ」

そう言うと、有里華達がいる所に美玲が向かった。

「瑠璃さん。モデルの流星さんって、あの?」

「そうよ。今日ね、結婚式に出てくれるのよ。彼いいでしょ?」

「私ファンなんですよ。有里華もファンなんですよ、ね?有里華!」

「あ、うん」

「そのままデートしちゃえば?」

樹里さんも悪ノリして、有里華に声をかけていた。
あの2人が、モデル流星さんのファンだったなんて初耳だったけど、有里華は喜んでるみたいだった。

それを後ろで見ていた葛城さんが前に出てきた。

「あの、申し訳ありませんが、有里華お嬢様にそのような事を…」

「あら、葛城、別にいいじゃない?いくら執事だからって、そこまでしたらダメじゃない?」

「いや、あの…それは、美玲様、私が旦那様に叱られます。それに、氷室様もご存知なんですか?その、ブライズメイドをする事を」

「大丈夫よ、彼には話したから。そんなことじゃ、ヤキモチ妬かないから彼は。それに、私がおじ様に話をするから葛城が怒られないようにするわよ」

「じゃ、決まりね!私、流星を呼んでくるわっ」

樹里さんが、控室を出ようとした。

「あ、あの!アッシャーは私と氷室様ではいけませんか?」

かかった。

私達4人は顔を見合わせた。
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