once again〜season2〜
「匠さん、今から社に行くんですか?」
車に乗り込み、シートベルトをしようとしている匠さんに話しかけた。
カチャ
「ん?社は休みだけど、明日から蓮が旅行から帰ってくるまでの段取りだけな。すぐに終わるよ」
シートベルトをすると、匠さんは私の顔を見ながら、すぐ帰ると言ってくれた。
そう、今日は涼香と蓮さんが新婚旅行に行くのを見送った私達。
明日から、如月商事は一週間社長が不在になる。
匠さんは、秘書室長であり、会長秘書として如月商事を一週間任されていた。
普通ならば、たかが秘書に?と思われるかもしれないけれど、匠さんは会長からも社長でもある蓮さんから、絶大なる信頼を受けていた。
だから、留守の間は頼む、と蓮さんからお願いされていた。
今回の長峰堂に行く事だって、この一週間が終わるまで、蓮さんが戻ってくるまで、待って欲しいと言ってたぐらい。
「匠さん…私…」
「ん?どうした?大丈夫だよ。すぐに終わるから。夕食は、どこに行くか考えてて」
「ううん、そうじゃないの…。ありがとう」
「当たり前だろ?俺は、美玲と出会えた事に感謝するよ。涼香さんの蓮にな」
前を向きながら、左手で私の髪をくしゃっとした匠さん。
私はその手に自分の手を重ねた。
車に乗り込み、シートベルトをしようとしている匠さんに話しかけた。
カチャ
「ん?社は休みだけど、明日から蓮が旅行から帰ってくるまでの段取りだけな。すぐに終わるよ」
シートベルトをすると、匠さんは私の顔を見ながら、すぐ帰ると言ってくれた。
そう、今日は涼香と蓮さんが新婚旅行に行くのを見送った私達。
明日から、如月商事は一週間社長が不在になる。
匠さんは、秘書室長であり、会長秘書として如月商事を一週間任されていた。
普通ならば、たかが秘書に?と思われるかもしれないけれど、匠さんは会長からも社長でもある蓮さんから、絶大なる信頼を受けていた。
だから、留守の間は頼む、と蓮さんからお願いされていた。
今回の長峰堂に行く事だって、この一週間が終わるまで、蓮さんが戻ってくるまで、待って欲しいと言ってたぐらい。
「匠さん…私…」
「ん?どうした?大丈夫だよ。すぐに終わるから。夕食は、どこに行くか考えてて」
「ううん、そうじゃないの…。ありがとう」
「当たり前だろ?俺は、美玲と出会えた事に感謝するよ。涼香さんの蓮にな」
前を向きながら、左手で私の髪をくしゃっとした匠さん。
私はその手に自分の手を重ねた。