once again〜season2〜
悠貴は、思い出していた。

SEIWADOの経営に携わるようになった時の事を。

やっと形になったから、と今度は見合いか…

「好きな女ぐらい、自分で探したかったな…」

心の声が漏れていた。

♪♪♪♪♪♪♪♪

「はい」

「あ、悠貴か?陽だけど、今いいか?」

「…ん?陽か、珍しいなこんな時間に…」

「そうか?そんな事はいいんだ。お前、五十嵐覚えてるよな?」

「…五十嵐?あぁ、同期の五十嵐だろ?覚えてるけど、それがどうしたんだ?」

「ちょっとまずい事になってるんだよ、その五十嵐が…」

俺は話を聞いて驚いた。
まさか、そんな…

俺の中で、消えてしまっていた過去が思い出されていた。

「明日時間取れるか?会って話がしたいんだ」

「分かった。時間取るから連絡待っててくれるか?」

俺はそれだけ言うと電話を切った。

明日の朝、一番に園田に話をして時間をあけよう。
しかし、五十嵐…あいつ実家に帰るって話していたはずじゃなかったか…
話が見えてこないまま、俺はベットに入った。
< 18 / 260 >

この作品をシェア

pagetop