once again〜season2〜
翌朝、悠貴は秘書の園田に時間を空ける事が出来る、確認した。

「社長、どこに行く気ですか?そんな時間を作れるとお思いですか?」

「園田、昼から数時間でいいんだ。お前が言いたい事は分かってるが…」

「はぁ、もういいです。時間がない訳ではないので。14時から16時までなら大丈夫です。どこに行くつもりですか?私もついて行きます」

「な、…お前はいいよ。陽に会いに行くだけだから…」

「陽…医大の同級生の方でしたね。急に会うという事は、何か企んでますか?」

企むって…
園田は親父の代から秘書をしてもらっているが、俺が社長の仕事に慣れてない事をいい事に言いたい放題だな。

「あのなぁ、俺は同級生にも会えないのか?」

「いえ、じゃ、その時間でお願いいたします。待ち合わせ場所には、私が車を出しますので」

「分かった、すまんな」

今日の予定を聞いてから、陽に連絡を入れた。
その時間なら大丈夫だと、伝えた。

「悠貴、忙しいのに悪いな」

「いや、じゃ、また後で」

陽との電話が終わってからも、俺は昨日、陽から聞いた事が気になって仕事が手につかなかった。

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